自分に合う着物を選ぶのは、結構大変です。着物屋さんなどのプロや、身近な人に聞いてみるのもひとつの手ですが「せっかくだから自分で選んでみたい」という声もよく聞きます。そこで本記事では、パーソナルカラーに焦点を当て、それぞれに似合う色と着物を紹介します。着物選びに悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてください。
パーソナルカラーとは?
パーソナルカラーは、自分に似合う色を肌の色・瞳の色・髪の色などをもとに診断する手法であり、好きな色=似合う色とは限らないとされます。そのため、自分のパーソナルカラーを知ることは、女性にとって非常に重要で、着物を含む衣服選びにも大きな影響を与えます。
パーソナルカラーを知ることには、以下の3つのメリットがあります。まず、肌の色が明るくなり、目の下のクマやシワなどの気になる部分が目立たなくなります。また、自分に似合う服や髪色、アクセサリーをコーディネートできるようになります。
さらに、若々しく健康的に見えたり、誠実さを感じさせたりと、第一印象もよくなる効果が期待できます。パーソナルカラーは、イエローベースとブルーベースの2つの基本色分類に分かれます。イエローベースは肌色が黄み寄りであり、すべての色に黄色が加えられた色を指します。
一方、ブルーベースは肌色が青み寄りであり、すべての色に青色が加えられた色を指します。さらに、よりおしゃれを目指すためには、パーソナルカラーフォーシーズンという概念があります。
これは、イエベとブルべのベースカラーに、肌や髪、瞳の色と質感を掛け合わせて導き出され、春・夏・秋・冬の4つの季節に分類されます。イエベは春と秋、ブルべは夏と冬の2つのタイプに分けられます。パーソナルカラーを理解することで、自分の魅力を最大限に引き出し、着物を選ぶ際などの色の選択の迷いを軽減できます。
パーソナルカラーごとに合う色
イエベ×春タイプの人は、明るくクリアな色が似合います。このタイプの人は春のお花畑を思わせる明るい雰囲気で、可愛らしく、実際の年齢よりも若く見えることが多いです。似合う色は、コーラルピンクや明るいオレンジ、黄色、黄緑などです。
また、明るいベージュやブラウンがベーシックカラーとして適しています。着物を選ぶ際には、白系やクリーム系、明るいピンクや緑系の着物がよく似合います。一方、イエベ×秋タイプの人は、深みのあるこっくりした色やスモーキーな色が似合います。
知的で大人っぽい雰囲気をもっており、秋の紅葉をイメージさせる色合いが適しています。カーキやテラコッタ、れんが色、マスタードなどが似合う色です。ベーシックカラーとしては、落ち着いたベージュやブラウンがおすすめです。
着物を選ぶ際には、緑系や黄系(とくにマスタード色寄り)、茶系、朱系の着物が似合います。ブルベ×夏タイプの人は、初夏を思わせる淡いブルーが入った明るい色やグレイッシュな色が似合います。爽やかで上品な印象をもっており、夏の爽やかなイメージに合った色が似合います。
ベビーピンクやパステルイエロー、スカイブルー、ライラックなどが似合う色です。ベーシックカラーとしては、グレーやネイビーがおすすめです。着物を選ぶ際には、ピンク系や青系(とくにスカイブルー系)、灰色系、紺系の着物が似合います。
最後に、ブルベ×冬タイプの人は、はっきりした色や暗い色が似合います。クールでシャープな雰囲気をもち、冬の澄んだ空気に映える色が似合います。鮮やかな赤や青、レモンイエロー、フューシャピンク、深緑などが似合う色です。
ベーシックカラーとしては、ネイビーやグレー、ブラックが適しています。着物を選ぶ際には、赤系や黄系(とくにレモンイエロー系)、白系(モノトーン)、黒系(モノトーン)、紺系の着物がよく似合います。
パーソナルカラーごとの着物選び
イエベ×春タイプの人は、明るく鮮やかな色がよく似合います。春のような暖かみのあるカラーが肌に映え、可愛らしい雰囲気を引き立てます。カジュアルでアクティブな服装が彼らに似合い、ツヤや透明感のある素材や薄手の素材を選ぶとさらに春らしいコーディネートが完成します。
白い着物にイエローの小物を合わせたり、明るいベージュやブラウンの着物を選ぶことで彼らの魅力を引き出します。イエベ×秋タイプの人は、深みのある温かみのある色がよく似合います。秋の紅葉を思わせる色合いや、熟した果実のような落ち着いたカラーが彼らの肌を引き立てます。
茶系や朱系、緑系の着物が似合う一方で、黄系の着物にもマスタード色寄りの色がよく似合います。ブルベ×夏タイプの人は、青みを含んだ涼しげな色が似合います。
肌に合うパステルカラーやくすみカラーがおすすめで、ラベンダーやミントグリーン、スカイブルーなどの淡い色がよく似合います。また、グレージュや灰色系の着物も彼らの肌を引き立てます。
ブルベ×冬タイプの人は、はっきりとした鮮やかな色がよく似合います。肌に映える赤系や黄系の色がおすすめで、特に鮮やかな赤や青、レモンイエローなどが似合います。モノトーンや紺系の着物もクールでシャープな雰囲気を引き立てます。
まとめ
着物を選ぶ際、パーソナルカラーの理解は重要です。イエベ×春タイプの人には、明るく鮮やかな色が似合い、春の明るい雰囲気を引き立てます。一方、イエベ×秋タイプの人は、深みのある温かみのある色が似合い、秋の落ち着いた雰囲気を演出します。
ブルベ×夏タイプの人は、青みを含んだ涼しげな色がお似合いで、爽やかで上品な印象を与えます。そして、ブルベ×冬タイプの人は、はっきりとした鮮やかな色がよく似合い、クールでシャープな雰囲気をもちます。
自分のパーソナルカラーを知ることで、着物選びがより楽しくなり、魅力を最大限に引き出せます。
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